学びスタジオ®︎のブログ

子育てや教育について思ったことを書きます。

才能が芽を出し、花を咲かせる家庭



こんにちは、学びスタジオ東大阪瓢箪山教室の奧川えつひろです。
ご訪問いただきありがとうございます。

現在は多様な価値観の時代で、
ひとりひとりの子どもがそれぞれの能力や才能を発揮することが期待される時代といわれています。

昔は、“人と同じことがよい”とされていましたが、
今は、“個性が尊重される時代”へと大きく変化しています。

しかし、
時代が変わり、求める人物像が変わろうとも、
人の成長や才能を伸ばすに必要なものは変わらないと思います。

今回は、才能を伸ばす家庭について書きます。

子どもの才能は見えません。
どのように開花させるかを植物に例えでお話しします。

♥見かけは同じような種

植物にはさまざまな種があります。
見かけは同じように見える種でも、
違う色の花が咲いたり、
花が咲く時期が異なります。

♥発芽する3つの条件

種が発芽するには、3つの条件があります。
❶“水”
❷“酸素(空気)”
❸“適度な温度”

♥芽が成長するためには

さらに、芽が成長するためには
❹“光
が必要です。

“光”がなくても、光発芽種子以外の種は発芽しますが、
発芽した後は、
“光”がないと、もやしのようにヒョロヒョロの植物になります。

“光”が当たることで光合成が始まり、
ぐんぐん伸びていきます。

そして、
もともと種の中にあったDNAという設計図に従い、
りっぱな花を咲かせていきます。

♥子どもの中にある才能の種

子どもの才能(種)は皆違います。
似ているようでいて異なっています。
兄弟姉妹でも異なっています。

♥才能が“発芽”する3つの条件

❶食べ物(植物の“水”)

食べ物から得られる栄養が、
才能の“発芽”にエネルギーを与えます。

❷家庭内の安定した雰囲気(植物の“空気”)

家庭内が不和で、
けんかばかりしていて、
安定感や安心感のある雰囲気を感じられないなら、
家庭の安定を求めるため、
才能の“発芽”どころではなくなります。
家庭内の安定した雰囲気が、
才能の“発芽”をのびのびさせます。

❸愛情(植物の“温度”)

親からそそがれる愛情、

優しく撫ぜる、

自分だけに注がれた愛情の暖かさが、
才能の“発芽”を優しいものにします。

♥才能が“発芽”したら

それは子どもが夢中になっている状態、
没頭している状態にあるときに、
まさにこの“発芽”した状態です。

♥“芽”は勉強の分野でなくてもいい

この夢中になる“芽”は、

勉強の分野の才能とは限りません。

しかし、
その才能が成長していく過程において、
必ず勉強の分野の栄養を必要とします。

だから、
発芽した“芽”を大切に育ててあげましょう。

♥“発芽”したら才能には“光”が必要

発芽し双葉になり、
その後“光”の力によって“光合成を行い、
枝葉をぐんぐん伸び、
やがて、自分らしい“花”を咲かせていきます。

では、
才能を伸ばすために必要な“光”とは何でしょうか。

1つ目の光は、
♥"言葉"

親の"言葉"が、子どもを"才能"を伸ばします。


❶承認の言葉
すごいね! さすがだね! いいね!

❷感心の言葉
なるほど! 知らなかった!

❸感謝の言葉
うれしい! 助かった! ありがとう!

❹安心の言葉
大丈夫!

これらの言葉で、子どもは自己肯定感を味わいます。

2つ目の光は、
♥"知識"

才能をさらに拡げる“光”は、"知識"です。

親の話や本や勉強から学び、

知識を吸収することで、
才能がどんどん拡がっていきます。

♥才能の分化

言葉という“光”を浴びたその才能は、
光合成を始め、
双葉から枝が出て、

知識という"光"を吸収して、
さらに多くの葉が出てきます。

 “才能の分化”が始まります。

例えば、
お魚に好奇心を持った子どもが、
その後、
生物全体に興味を持ったり、
世界中の魚への関心から地理に興味を持ったり、
魚関係の本を読みあさることから国語力に発展していったり……

そして、りっぱな“花”を咲かせていきます。


♥才能は目立たないが、最初にその才能に“光”を当てることが大切

才能は、“当たり前にできてしまう”から、
目立たず、気づきにくいものです。

一方で、
できないことは、目立ち、気づきやすいので、
まず、短所を是正しようとします。

"短所を是正する"ことから始めると、
その”当たり前にできている“才能が伸びることができず、
ヒョロヒョロにやせてしまい、才能の芽が摘まれてしまいかもしれません。

だから、
この発芽した“当たり前にできている”才能を伸ばすことを
一番に考えてあげないといけません。

すると、才能の枝葉がドンドンと伸びていき、
短所までもカバーするようになります。


❤︎まとめ。才能が芽を出し、花を咲かせる家庭


栄養のある食事・安定した雰囲気・暖かい愛情のある家庭で、

才能が発芽し、


親の承認・感心・感謝・安心の言葉で、

才能が成長し、


親の話・本・勉強から学んだ知識から、

才能が分化する。


そして、立派な花が咲きます。

孤立学習と自立学習



こんにちは、
学びスタジオ®︎東大阪瓢箪山教室の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、自立学習ついて書きます。 

❤︎問題が解くためのアクション

まず、
❶自分の力に頼って
今までの知識を使って解いてみます。

自分で解けなかったら、
❷テキストに頼って
分からない内容を復習して解いてみます。

復習しても解けなかったら、
❸出題者に頼って
解答解説を見て解いてみます。

答えを見てもわからなかったら、
❹先生や親に頼って
教えてもらいます。

❤︎自立学習と思われている部分

一人で勉強することが自立学習と思われています。

上でいうと❶〜❸までが自立学習にあたります。

♥子どもに自立学習をさせるために

子どもが「分からない」と質問すると、

自分で考えさせるために、教えることができず、
「テキストで復習しなさい」
「答えの解説をもう一度読んで考えなさい」
「解説の動画をしっかり見なさい」
と言って、自分で勉強させます。

❤︎一人で勉強することが自立学習?

この一人で考える勉強を自立学習として、子どもに強制していると、

本当にわからないことまで、
子どもが先生に質問することができず、
結局、
その問題が理解できないまま
放置してしまうという危険性があります。

❤︎質問できることでも自立学習

自立学習の本質は、
自分から学ぶことです。

だから、
わからない問題があれば、
テキストで復習をする、
解説を読んで考えるだけでなく、
先生に質問することも自立学習です。

自立学習は一人で勉強することでありません。

♥生活で自立すること

もし、親が忙しくて、相手にしてもらえなかったら、
子どもを、親の注意を引こうと、自立どころではありません。

子どもが生活で自立しようと思えるのは、
親という安全基地があるからです。

たっぷり甘えることができる、
失敗しても認めくれる、
何があっても自分を守ってくれる、
という親の存在があって、
自分でやってみようと思える勇気を与えて、
生活面で少しずつ自立ができるようになっていきます。

♥生活面の自立と学習面の自立

また、
生活面で自立しているからといって、
学習面でもすぐに自立できるかというと、
少し次元が違うみたいです。

学習面の自立は、
生活面の自立のために、

まず親にたっぷり甘える必要があったように、
ていねいに教えてもらえて、
わからないことは気軽に質問できるという
安心できる学習空間があって、
はじめて、

自分から勉強しようという意欲が湧いてきます。


そして、
その意欲が本当の自立学習へとつながっていきます。

♥まとめ。孤立学習ではなく、一緒に自立学習を

自立学習を、
自分一人で考えて勉強すると考えると、
孤立学習になりやすいので、
どうしても分からない問題は放ったらかしになり、
知識の幅を狭めてしまいます。

自立学習を、
自分から意欲的に学んでいく勉強と考えると、
どうしても分からない問題は先生に質問して教えてもらい、
知識の幅を拡げることができます。

まずは
安心して勉強できる学習環境の中で、
勉強しようという意欲を育てましょう。
そして、
一緒に考え、
自分で考える、
本当の自立学習ができるように導いてあげましょう。

“ポジティブな信念"は、2歳までの親の接し方で決まる?


新年あけましておめでとうございます。
学びスタジオ®︎東大阪瓢箪山教室の奧川えつひろです。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

新年に因んで"信念"について書きます。

❤︎"信念"とは

"信念"とは、
心の奥深くに根ざしている確信で、
自分自身と人間関係に対して、

正しいと信じている考え方です。

❤︎多くの"信念"は、0歳に生まれる

多くの信念が
0歳のうちに親の接し方によって生まれます。

ポジティブな信念と
ネガティブな信念の
両方を持つようになります。

❤︎ポジティブな信念

親に受け入れられ、
愛されていると感じる状況では、
「私は大丈夫!」
というようなポジティブな信念が生まれ、
その信念は人を強くしてくれます。

❤︎ネガティブな信念

親から否定されることが多い状況では、
「私はダメだ!」
というようなネガティブな信念が生まれ、
その信念が人を弱らせてしまいます。

❤︎ネガティブな信念から生まれる"自己防衛"

悲しみや不安、
孤独感、寄る辺なさ、
怒り…
心に負担のかかる感情を持つようになります。

その感情を感じないようにするために、
人を避けたり、
完璧主義に陥ったり、
権力志向になったり
と"自己防衛"をとるようになります。

❤︎2歳までの経験が特に"信念"に影響

こうしたポジティブな信念とネガティブな信念は、
脳の構造がほぼ完成する6歳までに、
かなりでき上がります。

だから、
生まれて6年間は、
人間の成長にとって非常に重要です。

そして、
"信念"に特に影響するのが2歳までの経験です。

❤︎親の接し方が子どもの人生の青写真

親が子どもにどのように接したかは、
その後の人生における人間関係の青写真になります。

つまり、
親との関わりから
自分自身や人間関係に対する考え方
つまり
自己肯定感と他者に対する信頼感が生まれます。

❤︎赤ちゃんは、「自分がダメだ」と感じている

生まれてきたばかりの赤ちゃんは小さくて裸で、

まったく無防備な状態です。

そのため、
赤ちゃんにとって、
自分を受け入れてくれる人がいるかいないかは、
命に関わる重大なことです。

生まれた直後はもちろん、
その後も長期間、
自分が劣っていて依存している存在だ
と思いながら生活を送っていきます。

それゆえ、赤ちゃんは
「自分はダメだ」というネガティブな信念を持ちます。

❤︎親から拒まれ、「自分はダメだ」と感じる

また、
子どもに愛情をたっぷり注ぐ親でも、
子どもの願望を必要な場合は拒まなければなりません。

例えば、
歩けるようになる1歳のころには、
子どもは親から
いろいろな行動を禁じられたり、
制限されたりします。

たとえば、
おもちゃを壊さない、
花瓶に触れてはダメ、
食べ物で遊ばない……

子どもは、
そのたびに自分が何か間違ったことをしてしまったと感じ、
なんとなく「自分はダメだ」と思うようになります。

❤︎子どもにとって、親は偉大な存在

幼い子どもは、
親の行動の良し悪しを判断できません。
幼い子どもにとって、
親は間違ったことをしない完璧で偉大な存在です。

❤︎子どもにとって、つらい親の接し方

子どもにとってつらい経験は、
親が子どもの教育や世話を重荷に感じ、
子どもを怒鳴りつけたり、
ほったらかしにしたりする場合です。

たとえば、
親に怒鳴りつけたときに、

子どもは、
怒鳴りつけられたのは「自分がダメな子だからだ」と思います。

自分はしかられていて、
自分が悪い、
間違っているとしか感じません。

❤︎2歳までの親の接し方で愛情を感じる

誕生後の2年間は、
親の行動に頼るしかない時期なので、
この時期に

基本的信頼感または基本的不信感が生まれます。

この2年間で感じたことによって、
自分が基本的に愛されているのかどうか
を感じ取ります。


この時期の子どもへ接し方は、

身体のケアです。
食べ物を食べさせ、
身体を洗い、
おむつを替えるといった
身体のケアで始まります。

❤︎親の接し方で、大切なこと

この身体ケアでとても大切なのは、
"なでること"です。

子どもは、
親のなで方やまなざし、
声のトーンから、
自分がこの世界で歓迎されているかどうかを感じ取っていきます。

❤︎2歳までの無意識の思い出

この歓迎されているかどうかの基本的信頼感は、
無意識の中に保存されているため、
自分では思い出すことができません。


無意識の中に保存されているがゆえに、

大切で、信念に大きな影響を与えるのです。

❤︎基本的信頼感が育つと

基本的信頼感が育まれた子どもは、

ポジティブな信念を持ち、
意識の深いところで、
親に対する信頼感だけでなく、
自分自身に対する信頼感も持っています。

これは、
親以外の他者を信頼するための前提条件になります。

❤︎まとめ。"ポジティブな信念"は、2歳までの親の接し方で決まる?

生まれたばかりの子どもは、
何も出来ず、
ネガティブな信念を感じ、

1歳になった子どもは、
未熟なので親から行動制限を受け、
さらにネガティブな信念を感じます。

ネガティブな信念から子どもを救い出すのが、
親の愛情ある接し方です。
子どもを優しく"なでる"ことです。
親のなで方やまなざし、
声のトーンから、
自分がこの世界で歓迎されているという
ポジティブな信念を感じ取っていきます。

この2歳までに感じた
ネガティブな信念とポジティブな信念は思い出せませんが、
この無意識のポジティブな信念が、
やがて、

自己肯定感や他人への信頼感につながっていきます。